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白髪染め毛×縮毛矯正の注意点と失敗しない方法

白髪染め毛×縮毛矯正の注意点と失敗しない方法

白髪染めを繰り返した髪(特にエイジング毛)は、カラー剤によるダメージや細毛化の影響で 縮毛矯正の薬剤やアイロン操作が合わず、 パサつき・チリつき・焦げ・切れ毛につながりやすいデリケートな状態です。

ですが、薬剤のpHコントロールアイロン前の水分コントロール、 そして丁寧なアイロン操作さえ守れば、 ダメージを最小限に抑えながらツヤのある自然なストレートに仕上げることは十分可能です。

白髪染め毛×縮毛矯正で失敗しやすい理由

白髪染め毛やエイジング毛は、

  • キューティクルが薄く・はがれやすい
  • 内部のタンパク質が減りやすく、弾力が低い
  • 細くなっている毛が多く、熱や薬剤に過敏に反応しやすい

といった特徴があります。 そのため、通常毛と同じ感覚で強いアルカリ薬剤+高温アイロン+水分残りで施術すると、 あっという間にビビり毛やチリつきの原因になってしまいます。

失敗の原因はこの2つ

① 薬剤のpHが髪より強すぎる

白髪染め毛や細くなったエイジング毛は、アルカリに寄りすぎた薬剤だと結合がほどけすぎてしまい、 ダメージや質感悪化の原因になります。 そこで、弱酸性レンジの薬剤pH設計にしていくことがとても大切です。

  • アルカリ寄り(高pH) → ❌ 髪が脆くなり、ビビりやすい
  • 中性(pH7前後) → ⚠️ 髪の状態によってはまだ強い場合もある
  • 弱酸性(pH4.5〜6前後) → ⭕ エイジング毛や白髪染め毛と相性が良い

薬剤のチューニングでは、必要な「還元力」をしっかり確保しつつも、 pHをできるだけ弱酸性側に寄せていくことで、 髪への負担を減らしながら伸びもコントロールしていきます。
つまり、「強さ」より「設計」重視で薬剤を選ぶことが、白髪染め毛では特に重要です。

② アイロン前の水分を中途半端に残したままにする

アイロン前の水分の残し加減を誤ると、細い毛が内部の水蒸気反応でギュッと縮み、 チリつき・縮れ・うねりの逆効果を招いてしまいます。 特に、白髪染め毛やエイジング毛はその影響を強く受けやすい髪質です。

  • 中途半端に水分が残っている → ❌ 細い毛が縮れる最大の原因
  • 根元から毛先までしっかり乾かす → ⭕ 安全度が高く、ツヤも出やすい

そのため当店では、「濡れたままの状態からアイロン」ではなく、「しっかりドライしてからアイロン」 を徹底しています。
中途半端な水分に頼らなくても綺麗なストレートになるように、 水分がなくても伸びる薬剤選定・レシピ設計を大切にしています。

失敗しないための3つの施術ポイント

1. アイロン前はしっかり乾かす(中途半端に残さない)

まず大前提として、アイロン前はしっかり乾かし切ることが大切です。
「ちょっとしっとりしているくらいが良さそう」と思われがちですが、 エイジング毛・白髪染め毛の場合、その“ちょっと”が縮れ・チリつきのスイッチになってしまいます。

手ぐしを通したときに、根元から毛先までサラッと乾いている状態。 ここまでしっかり水分を飛ばしてからアイロンに入ることで、 細い毛が蒸されて縮むリスクを最大限減らすことができます。

2. 温度とスルーのコントロールで「焦がさない」

水分をしっかり飛ばしたうえで、次に重要なのが温度とスルーのスピードです。 ダメージ毛や細い毛に対しては、

  • 必要以上に高温にしない
  • 同じ場所に長くアイロンを置きっぱなしにしない
  • 「押しつぶす」ではなく「熱を通す」イメージでスルーする

という点を意識します。
熱を当てすぎて焦がすのではなく、じんわりと通して形を整えることが、ツヤと柔らかさにつながります。

3. アイロン圧はかけすぎない・スライスは薄く丁寧に

カラーで弱っている毛に、強いアイロン圧で「ギュッ」とプレスしてしまうと、 キューティクルをつぶし、ガサガサした質感の原因になります。

  • スライスはやや薄めに取り、熱が均一に通るようにする
  • アイロンの圧は最低限の力に抑える
  • 回数ではなく精度と丁寧さを重視する

こうすることで、まっすぐなのに硬くない・しなやかなストレートに仕上げることができます。

実現できる仕上がりとは?

上記のように、薬剤のpH・アイロン前の完全ドライ・丁寧なアイロン操作を組み合わせることで、

  • 細く痩せた白髪染め毛でも、過度に傷ませずに伸ばせる
  • まっすぐなのに、触ると柔らかい
  • 表面に光がスッと通るようなツヤが出る

といった仕上がりが期待できます。
また、弱酸性寄りの薬剤設計にすることで、 縮毛矯正後のカラー退色を抑えられるというメリットもあります。

まとめ|プロとしての結論

施術工程守るべきポイント
薬剤選定アルカリに寄せすぎない・弱酸性pH設計でエイジング毛を守る
アイロン前水分を中途半端に残さず、しっかり乾かしてからアイロンに入る
アイロン操作温度・スピード・圧をコントロールし、焦がさず・つぶさず・丁寧にスルー

白髪染め毛やエイジング毛でも、扱い方と設計を変えるだけで 「傷ませずに伸ばす」縮毛矯正は十分可能です。
中途半端な水分に頼らず、しっかり乾かした状態でも綺麗なストレートになるように、 日々薬剤選定や施術プロセスを工夫しています。

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